ウルトラの星
スーパーになったヒッポリト星人やキングパンドンが登場する
V6の長野君が主演の「大決戦!超ウルトラ8兄弟」を観てきた。
結構ネタバレだと思うので未見の人は読まないで。
以下ネタバレあり。
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これまで世界観が直接リンクしていない昭和のウルトラと
平成三部作(ティガ、ダイナ、ガイア)を絡めるとあって
その世界観はこれまでのどれでもない並行世界(パラレルワールド)
なのだけれど、なんとなくその説明に時間をとられすぎのように
感じたり、闇雲に夢を諦めるな的な事を言っているようで、
ちょっと素直に入っていけなかった。
また自分達がウルトラマンだとは気づいていないという
シチュエーションも観ている方はウルトラマンだと認識している
だけに、歯痒さというかなんとなくモヤモヤした状態が続いた。
加えて自分には平成三部作にそれほどの思い入れが無い事も、
メビウス&ウルトラ兄弟ほどの興奮とノスタルジーを感じない
原因だったかもしれない。
また怪獣についても究極合体怪獣ギガキマイラは4体の怪獣と
1体の宇宙人が合体している割にあまり威圧感も恐怖感も感じず、
メビウスの際のUキラーザウルスに遠く及ばないと感じた。
(個人的にはあれも好きではないのだけど。)
最後に出てくる黒い影法師とやらも結局何者かわからないまま
ギガキマイラと同じ感じでやられていくので、まったくピンと
こない。
同様の事は「赤い靴の少女」にも言える訳で、結局良くわからない
要素が多かったように思う。最後の日本丸のエピソードも含めて。
しかしながら、メビウス&ウルトラ兄弟に登場したのは宇宙人
だっただけに、今回チョイスには疑問が残るが、赤レンガ倉庫を
破壊するKゲスラ、埠頭から市街地に攻撃を仕掛けるKパンドン
それに対峙するメビウス。これらはそのミニチュアセットの作り
やCGとの合成もなかなかに良く見ごたえがあった。
そしてKシルバゴン、Kゴルドラスが夜の横浜市街を破壊していく様
、そしてティガ、ダイナ、ガイアとの戦い。
やはり重厚感そして重量感溢れる怪獣とウルトラマンの戦闘は
ドキドキワクワクする。その点は前回の映画よりも良かった。
それだけにギガキマイラの残念な事。CGの戦闘シーンとしてなら
対Uキラーザウルスの方が見ごたえもあった。
いっその事、それぞれのウルトラマンに1対ずつ怪獣をぶつけた方が
皆見せ場があって良かったように思う。
そして8体分の究極合体怪獣ギガキマイラの登場。
もしくはパンフレットにもあったようにグランドタイラントの登場、
という形の方が燃えたようにも思うのです。
しかしまぁウルトラシリーズでは究極合体の代名詞とも言える
暴君怪獣タイラントを残したのは、また劇場版がある!という事を
期待して止まないところです。
・・・あるのかなぁ。
あ、ノスタルジーを感じないとは言ったけど、一箇所だけ。
メビウスがヒッポリトカプセルに閉じ込められる場面。
あれはかつて5兄弟がブロンズ像と化したシーンをハッキリと
自分に思い出させた。
いやでも、面白かったよ。キングパンドン欲しくなった(笑)。
ところでキングシルバゴンは人気がないの?