[ドラマ]古畑任三郎FINAL 第3夜 「ラスト・ダンス」

松嶋菜々子を双子役で迎えてのお話。きちんと頭から見ました。
トリックにさして新しい面は無く、姉妹が入れ替わっている事も
序盤で気づくので、この面に関してはごくごく普通。
(おばさんにタバコを頼んだ後のセリフが無ければ良かったのに)
ただ劇中古畑が加賀美京子(もみじ)に対して昔似ている女性に
逢った事があると小石川ちなみの事に触れます。
シリーズ通して度々登場する小石川ちなみのエピソードが古畑に
とってはとても印象深く、また脚本三谷幸喜にとっても古畑任三郎
語る上では欠かせないキャラクターなのではないかと思うわけで。
古畑は総じて女性には優しくちょっとキザな接し方をするのですが、
それを体現しているのはシリーズ第1作小石川ちなみとのエピソード
だと思います。2人だけで進んだ謎解きと明らかになる彼女の心の影。
そしてそれを優しく受け止める古畑任三郎
一方、今回の加賀美京子はどんなに足掻いても越えられない妹に
成り代わる事で心を満たそうとした。が、妹になりきれるはずもなく。
そんな彼女の心の影をダンスに誘い優しく受け止める古畑。そしてエンディング。
今回のエピソードは単なるこれまでの作品へのオマージュではなく、
本来の古畑像を思い起こさせるものだったと思います。
↓「琥珀色の戯言」さんがいいまとめをされています。
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20060106
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しかし、これで古畑任三郎は本当に最後なのかしら。
公式サイトのインタビュー記事を見る限り古畑に扮する田村正和自身が
古畑を演じる事に苦痛を感じているように見えますし、↓
http://wwwz.fujitv.co.jp/furuhata/story_3ya.html
他の人が「古畑任三郎」をどう演じるのか見てみたいというコメントもあるので
もし再度話があっても田村正和が古畑を演じる事は無いのかなと。
かと言って最近話題のスピンオフというのも、古畑ならではの軽妙なやりとりは
ちょっと期待できないなぁと思うわけで。
言っても田村正和も60歳を過ぎました。藤田まこと安浦刑事みたいになっても
困るのでこの辺が潮時なのかも知れません。