[ドラマ]女王の教室 最終回

以前、江川達也が「主人公が抑圧されて抑圧されて、それがいっぺんに解放
されたときに人気の振り幅が一番大きくなる。」みたいな事を言ってた事が。
このドラマもある意味同じで、和美達6年3組が真矢の理不尽とも思える行動
に抑圧されながらもその真意を悟り成長していく姿にそしてあれだけ抵抗して
いた真矢に感謝の念を込めた「仰げば尊し」を歌うところで視聴者の抑圧も
いっぺんに解放されるわけで。
とは言えこれが理想の教師像かというとそうではないと思う。
実際、劇中真矢自身が「どんな教師を素晴らしい教師というのか私には分か
りません」と言っている。また先週放送分で「本当は良い先生なんでしょう?」
という和美の問いにも同意はしていない。良い先生、素晴らしい先生の概念は
人それぞれであるし、その指導方針も先生の数だけ存在している。だから理想の
教師像というのは必ずしも一致はしない。
ただ、真矢の違うところは自分の信念に基づいた指導方針で生徒達に対峙し、
そうする事が生徒達の将来のためになると強く信じてる所だと思う。そして
それが6年3組のメンバーに真摯に受け止められたからこそ、
教師と生徒の間に揺るぎない信頼が生まれ感謝の念に現れたのだ。
劇中原沙知絵演じる天童先生が「良い先生かどうかはは10年後か20年後かに
生徒が決めることだ」と語っているがその通りだと思う。
その天童先生は真矢もどきになっていたが、彼女が本当に真矢の様になれるか
どうかは彼女の信念とその指導を受ける生徒次第なのだ。

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本編とは無縁ですが最後のスタッフロールでのダンスシーンは、毎回抜き差し
ならない事態が起こる本編に対して、天海祐希の長い手足が華麗に映え、
カッコ良く、艶やかで一服の清涼剤のようでした。

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つーか結局初見以来しっかり見ちゃったなぁ。