[映画]妖怪大戦争

nabechan32005-08-20

川姫を描いてみたが、これじゃ言わなきゃ判らないなぁ
って話。
以下、感想。見たくない人は見ないでね。










で、感想なんだけど、自分の中では意外なほどに
「これ」っていう印象が残っていない。
流れるように観てしまったというのが正直な感想。
確かにお話全体の中では豪華な出演陣が演じた妖怪の方々やそのギャグ。
川姫(高橋真唯)やアギ(栗山千明)が醸し出す程々のエロス、
そして水木しげるリスペクトな全体の雰囲気。
さらに最後自らをして「戦争はイケマセン。戦争は腹が減ります。」
というまさに戦争をくぐり抜けてきたものにしか言えない科白。
色々あるんです。でもなんとなくあっさり通り過ぎてしまうと言うか・・。
また、神木隆之介くん演じるタダシが津田寛治演じるタダシに成長したとき
まったく妖怪の気配すら感じることが出来ない人間に成長している事に
スネコスリと同じ様な喪失感を感じた。
今回の一件はタダシにとって子供の時に経験したかけがえのない体験であり、
「真っ白なうそ」をついたという大人への一歩であったはずだ。
でも大人になったタダシはきっとあの日の事も思い出さない人間になって
しまったのでは?と思えてしまうのだ。
そんな一抹の寂しさがなんとなく自分の中に残った。

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とは言え、再び現れた加藤保憲豊川悦司)に対峙するのは、
やはりその年に選ばれた麒麟送子なのだろうなぁと思うわけで。
タダシだけが特別な存在ではないのだろう。
そんな描かれ方もひと夏の経験っぽくていいのかも知れない。
だから川姫の太もも触るのも1回だけなんだよ。(笑)

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