磯野波平

永井一郎さんの告別式がありました。
加藤みどりさんと富永み〜なさんの弔辞は
永井一郎さんというより波平さんの喪失を思わせるような感じで、
今後の放送での喪失感がさらに増すような感じで切ないですが、
先代カツオ:高橋和枝さんの葬儀の際に永井一郎さんは
「カツオ、桜が咲いたよ、散歩に行かんか・・・」と呼びかけておられました。
やはり一家なのでしょう。そういう送り方もあるのでしょうね。
偉大な大黒柱を失った一家ですが、頑張ってこの壁を乗り越えてほしいなと思います。
しかしながら2月16日放送分は後任の決まらぬまま収録は行われたようで、
事態の深刻さがうかがえます。

もう随分昔の話ですが、
ニュータイプ誌上で1ページのインタビュー記事が掲載された時に
(この時の写真がまたすこぶるダンディだったのが印象的)
印象に残る役として「磯野波平」を上げなかった事を
「彼はもう空気のような存在」と評していました。
役柄としてではなく、もう磯野波平自身が身近にいるような感覚なのだと
当時その記事を読んで思ったものです。

浦沢直樹先生の弔辞の中で
磯野波平の事を「彼は〜」と話していた」
という内容を見て、そんな事を思い出した次第です。

切ないですね。
寂しいですね。
改めてご冥福をお祈りいたします・・・。