[ドラマ]「弁護士 灰島秀樹」(ネタバレあり)

最初の15分くらい欠けましたが素直に面白かった。
とくに終盤、反旗を翻した篠田(吹越満)、河野(松永玲子)らを
論破していく灰島(八嶋智人)。周到に準備を重ね次々と状況を
逆転していく様は圧巻で「そりゃ篠田たちも戻ってくるわなぁ」と
唸らずにはいられないわけです。
きっと灰島がその気になれば博覧会もテーマパークも潰す事はできただろう。
もちろん住民運動を黙らせる事だって。
だから国側に付き博覧会を開催させる事で巨額の報酬を受ける事もできた訳で。
しかしながら博覧会の縮小開催という折衷案を提示し両者一両損という着地点を
導き出したのは、やはり住民運動の代表だった芦川淑子(石田ゆり子)とその息子
に母を早くに亡くした自分の記憶を重ねたからなのだろう。
容疑者 室井慎次」ではまさに冷徹なそれでいて幼稚な部分を持ち合わせた悪役
ではあったが、今回は奥底に秘められた人間らしい部分(母親に褒められたい的な
子供のような部分ではあるが)をこの一軒で垣間見せた。
余談ですが石田ゆり子全日空キャンペーンガールの頃から好きです。同学年。