[競馬]ダービーから一夜明けて

あちこちで目に付くのは柴田善臣アドマイヤメインの騎乗に関する事。
確かに戦法は「逃げ」ではあるのだが、青葉賞の勝ちっぷりから見ても
「スローの逃げ」よりは「平均以上のラップでの逃げ」の方がこの馬の
持ち味は出たように思う。しかしながら9Rの行った行ったの競馬を見れば
ほとんど追い込みのきかない馬場だったのは間違いなく、そういう馬場状態で
平均以上のラップを踏めば逆にアドマイヤメインも脚が上がったかもしれない。
柴田善臣がそういう逃げ方の騎乗ができるのかできないのかは別にして)
が、7着に敗れたアドマイヤムーン武豊からしてみれば馬場が緩かった
とは言えアドマイヤメインがここまでスローで行く事は想像もしていなかった
ようにも思う。まして直線では各馬が内に殺到、完全に行き場を無くしていた。
ここでは外枠故に無理せず素直に馬場の外目から脚を伸ばす作戦に徹した
四位洋文ドリームパスポートの方が結果的に奏功した。
(日頃ならまた着狙いと揶揄されるところではあるが)
メイショウサムソン石橋守は府中では定説となった有利な内枠、差し、追込馬が
キレを失う緩い馬場。そしてアドマイヤメインの作ったスローな流れ。
勝ってくださいと言わんばかりの要素が満載だった。これを道中5番手で追走
していたのだから勝つべくして勝ったと言えると思う。
ただここまでの馬になるにはやはりその戦歴を見ればわかるようにダービーに
至るまで10戦という経験がメイショウサムソン石橋守の関係を築きあげるのに
必要な時間だったのだとも思う。初見は東京スポーツ杯2歳Sだったが、その時は
フサイチリシャールに完敗した。なんとなく一本調子な馬というのが個人的な
印象だった。しかし中京2歳Sでは一番人気だったトップオブツヨシを寄せ付け
なかった。この時に感覚的な話ではあるが東スポ杯2歳Sの時より骨っぽく
なっているように感じた。以降常に抑えているが同じように崩れていないのが
ドリームパスポートだったという事にもっと早く気づいていればと思わずには
いられない。(泣)
ディープインパクトのような派手さは無い馬だが、じっくり腰を据えて応援したく
なる(笑)そんな馬だと思う。メイショウサムソンは。