[TV]ウルトラマンマックス 第24話 「狙われない街」
実相寺昭雄監督に加えゲスト俳優に寺田農、六平直政、堀内正美を迎えた
メトロン星人再登場(セブンと対峙したメトロン星人!!)の回。
実のところウルトラマンマックスは週間予約しているものの、
メモリが無かったりして録れていないことが多いのだけど、まぁ
大したこと無い話が多いからいいかとかいつもは思っていたのですが、
今日はたまたまメモリに空きを作ってあって30分しっかり録画
されていました。そこには40年前(正確には38年前?)セブンに
敗れたメトロン星人が北川町の人間によって助けられていたという事。
(セブンのアイスラッガーでまっぷたつにされたのに縫い合わせられて
元に戻るメトロン星人の生命力が一番凄いけど。)
そしてそのまま40年間地球でつぶさに人間の様子を監視し、その結論
として放っておいても人類は滅亡の道を辿るので戦う必要がない。
故に地球を離れることにしたと語るメトロン星人がいました。
宇宙人に次々と正論を吐かれ最後はその意見に同調してしまうカイト隊員。
「でも・・・」
とミズキ隊員が反論を口にしようとするところでこの話は終わります。
間髪入れずに反論することが出来たのかどうか。それとも・・・。
メトロン星人は決して恐ろしい描かれ方はされていないものの、
「人類と戦う必要はない」と結論づけただけで、地球侵略そのものは諦めて
いないのです。時間をかけて様子見をするわけです。藤子不二雄SF短編集に
収録されている「征地球論」のオチみたいです。
今回のエピソードの前身、ウルトラセブン第8話「狙われた街」は
「我々人類は今、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼はしていませんから」と
いうナレーションで締められています。
誰を信頼して良いのかも分からなくなった今の時代。
「故郷は忘じ難き候」とか言ってみたり、夕焼けを見て黄昏という言葉を
呟いてみたりと40年接してきた日本文化の影響ぶりを感じる
メトロン星人にとっては理解し難いものになってしまったのかもしれません。
初登場時にちゃぶ台に向かって座っていただけに影響される下地は
あったのかもしれませんが。(笑)